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2020/02/24
その他
弊社代表芝原がHOT PEPPER BEAUTY ACADEMY さんに特集して頂きました!

イノベーターが見ている未来

vol.48

確固たる世界観を持ち、新しい取り組みをしている「次世代リーダー」へのインタビュー。
その取り組みと背景、そして未来についての展望をうかがいます。

IJK OMOTESANDO

代表取締役
芝原 俊輔さん (age.29)

美容師を健康的に楽しめるか?
これが究極のスタッフファースト。

若干25歳で美容室激戦地・表参道にサロンをオープンし、くせ毛も思うままに操る確かな技術力で人気サロンへと育て上げた「IJK OMOTESANDO」代表・芝原さん。「週休2日」「朝練なしの12時開店」などスタッフにやさしい、ホワイト経営でも注目を集めています。スタッフファーストはなぜ生まれたのか?その真意に迫ります。


Profile
1990年、大阪府生まれ。高津理容美容専門学校を卒業後、東京・表参道の有名ヘアサロンに入社。入社1年目にスタイリストデビューをし、社内最短でトップスタイリストに昇格。ロンドン・ヴィダルサスーンアカデミー留学やヘアショー、ファッションショーも経験。25歳で独立して2016年、表参道に自身のヘアサロン「IJK OMOTESANDO」をオープン。縮毛矯正の技術力が評判を呼び、2019年5月に拡張移転。


第1章人一倍に努力し1年目でデビュー

「応援してくれた親のために、
1年目デビューを成し遂げた。」


これまではあまりインタビュー取材を受けていなかったそうですが、今年から露出をするようにしたとか。心境が変化した理由は?

断っていたのは自分が表に出るのが苦手だから、っていうのが理由で。だから今日も写真を撮られたりするのがヤダな~って。自分の顔も声も嫌いだから(笑)。だけどお店やスタッフのためには露出することも大事だと思って、今年からがんばっています。

お話を聞く機会をいただけて嬉しいです。まずは美容師を目指したきっかけから教えてください。

高校の3年間は部活のバスケばかりの日々で、将来のことは全然考えていませんでした。勉強はそこそこできたので周りからは進学しろとすすめられたものの、自分が大学に進むイメージも湧かなくて。やりたいことがないのに大学に行くのもなぁ…と。それなら、自分が好きなこと、人に喜んでもらえることをしたほうがいいだろうと考えました。それで、僕自身がくせ毛で中学時代から縮毛矯正をしていて髪に興味があって。

縮毛矯正は安くはないですし、中学生のころからしていたというのは珍しいですよね。

くせ毛って、それにちなんだあだ名をつけられたりしてマイナス要因になることもあります。僕は男なんでそこまで気にすることもなかったけど、コンプレックスには感じていて。そういう僕の気持ちを理解して、親も縮毛矯正の費用を出してくれました。ヘアスタイルが人に与える影響を実感して、美容師になろうと思ったんです。でも美容学校に行きたいと話したら、親には猛反対されましたけどね。

親御さんが反対したのはなぜでしょう。

僕はすごい不器用なんですよ、それで「あなたには向かないんじゃない?」と心配していました。だけど自分の気持ちを伝えて説得して、美容学校に進むことに。心配しつつも、学費を出してくれた親にはすごく感謝しています。

不器用というお話ですが、入社した有名サロンでは史上最年少でスタイリスト、そしてトップスタイリストへと昇格したんですよね。

入社1年目の3月にスタイリストデビューをしたんですが、「1年目でデビューしよう」っていうのは入社時から決めていて。だから「何月までにはここまでクリアしておこう」とゴールから逆算して時期を区切って目標を立てて、それを実行しました。たとえば昼の12時から夜の12時までモデルハントし続けてお客さんを増やしていったり。入社3年目に入ってすぐくらいの時期には、月の指名売上が100万円を突破していました。

何がモチベーションに?

僕は本当に親が好きなんです。反対しても結局は美容学校に通わせてくれて、就職のために地元の大阪から東京へ出るときも泣きながら送り出してくれた。そういう親のことがずっと心にあって。その恩に報いるために、「東京じゃなきゃできないこと」を成し遂げる必要があると思ったんです。それで1年目にデビューしようと決意しました。

スタイリストデビューするまでにクリアしなきゃならない課題はいろいろあると思いますが、みんなその道のりを果てしないものだと考えすぎてるんじゃないかな。たとえばウィッグ100体をカットする課題があったとして、「100体もやるのかぁ」と考えるか、「1日10体やれば10日で終わるな」と考えるか。不器用な部分を補おうと思ったらみんなと同じじゃダメで、人の思考が追い付かないところまでやればいいと考えて行動してきました。

他人以上に努力を重ねた結果が異例の早期デビューにつながったんですね。それだけ練習すると休みもなさそうです。

1年目の出勤日は終電まで練習して、営業中も手が空いたらビラ配りをしつつ声をかけて、その場で予約を取り付けてました。休日は街に出てモデルハントしていたので、休みはなかったですね。

よく行っていたのは成城学園前駅。表参道からは少し離れますが、あそこはお嬢様学校があって、そこの学生さんの家庭は所得が高い。勤め先だったサロンの価格帯とマッチしているんです。そして子どものころからお母さんと同じ、なじみの美容室に通っている。だけどキラキラ女子に憧れもある…っていう子も多いんですよね。「表参道の美容師さんがなぜここに!?」と興味を持ってくれたり、毎日立っていたから差し入れしてくれる方も出てきました。

そこまで分析してモデルハントの街を選んでいる人は珍しいでしょうね!
しかも出身は大阪で、東京の土地勘もあまりなかったのでは?

成城学園前を狙ったのは、アシスタントとしてサロンでお客さんと話したことがきっかけです。そのあたりに住んでいるお客さんがけっこう多いな、と思って調べて…。駅前で声をかけるときは時間帯にも注意して、人通りが多くて立ち止まって話を聞いてくれる、授業前と授業後を狙うように。人が途切れたら近くのマックで休憩しつつ、ゲットした連絡先に予約リマインドの電話やメールをしていました。その繰り返し。

こういう方法は当時の同期の一人にも教えたんですよ。でも少し試しただけで、続けてはやらなかったみたいですね。アイデアを出すことも才能だけど、継続できるかどうかも才能なんですよね。


第2章25歳で独立してサロンを開業

「健康に美容師をすることが大事。
そして助け合う関係性が築けるか?」


25歳のときには早くも独立を果たします。転機は?

24歳のときに出場したカットコンテストで優勝して賞金をもらったので、それを元手にロンドンのヴィダルサスーンに留学したんです。カットやカラーの勉強をして、すごく上手にできるようになった。ところが日本に帰ってから同じようにしてみても、ロンドンでめちゃくちゃ上手く出来たカットの技法やカラーのレシピが、日本人の髪質によってはマッチしないこともあると感じました。カラーの発色がよかったのもカットがうまくいったのも僕の腕じゃない、外国人の髪質のおかげだったんです。それで、日本人の髪を美しく仕上げるには、髪のくせを消す必要があるんだと感じて。くせ毛や縮毛矯正について学びを深めたい、そう思ったのが独立を考えた理由のひとつです。

あとは、勤めていたサロンにいるままだと、美容師という職を嫌いになると思ったから。当時は僕のお客さんが増えて席もアシスタントも足りないくらいになっていました。でも雇われの身だと、僕の意思ではどうにもできないことがある。けど、どうにかしなくちゃ…、と円形脱毛症になるくらい悩みました。だったらもう、自分でサロンを作ったほうがお客さんも喜ばせることができるし、この仕事を好きでいられるだろうと思って。人任せにせず、全部自分の「責任」でやりたかった。

ご自身のサロンを作るにあたり、こだわった点は?

まず月曜と火曜の週2日定休にして、正月とお盆も休むこと。美容師が、他業種に比べて給与も休みも追いついていないというのは、職業として破綻しています 。大好きな仕事だからこそ、胸を張れる仕事にしたかった。「美容師を健康的に楽しめること」を追求したかったので、休みにはこだわりました。

あとはスタッフの仲のよさには、すごくこだわってやってきましたね。たとえばこの先、産休するスタッフも出てくるかもしれない。そのときに他のスタッフが代打として担当するとしても、日ごろから仲がよくないと「戻ってくるまで私が代わりにお客さんをつなぎとめておこう」と思えない。助け合う関係性が築けていないと、僕が目指すサロンは成り立たないんです。

スタッフ同士の仲がよくなるように、また楽しく働けるように、何かしていることは?

みんなでジムに通っているのは、連帯感づくりに役立っています。うちは12時から営業なのでその前に通っていて、もちろんジムの費用は会社負担。みんな美意識が高いので体を鍛えるのは喜んでくれているし、部活みたいな感じで仲間意識を育むのにいいと思います。

あとは月1回くらい、1人2万5000円とかする高級店へ僕のおごりでごはんに行っています。名目としては「接客勉強会」なんですけど、結局みんなで楽しく飲んで食べてって感じ(笑)。仕事上で役立っているかはわからないけど、おいしいものを食べたほうが人生は豊かになる。僕は独立するまでそういう店に行ったことがなかったけど、みんなにも経験してほしいなと思って。単純に、おいしい店を知ったら「あいつらにも食わせたいな…」って思うし。

あとバックルームに炊飯器を置いて、自由にごはんを食べられるようにもしています。2019年にサロンを移転したんですが、最初の店はバックルームが狭くて。僕はいつも「健康に美容師をすることが大事」と話しています。きちんと座ってごはんを食べられるって、人間として当たり前。なのでそれができる環境を整えています。


第3章仲間であるスタッフへの想い

「お互いを大事に考える職場なら、
スタッフは辞めない。」


スタッフを採用する際の基準は?

その子が売れっ子になるイメージが湧くか、華があるかどうか。売れっ子になってお客さんから必要とされる喜びを知ってほしいし、お給料をたくさん稼いでほしいので、その素質があるかを見ます。あとはスタッフ同士で仲よくしてほしいから、和を乱さないタイプ。僕たちのサロンを好きだっていう子に来てほしいので、基本的にはツイッターのフォロワーとか、うちをよく理解している人から採用していますね。

「華がある」というのは判断が難しいですね…、最先端のファッションであるとか?

お客さんの前に出るので顔かたちやスタイルは見ますけど、おしゃれかどうかはどうでもいいかな。服がダサかったら買ってあげればいいんだし。それはあとからどうにでもなる。実際、うちに来た当初すごくダサい格好のスタッフがいたんですけど(笑)、店長がその子を連れて全身の服を買ってあげていました。これは指示したわけじゃなく、自発的に店長がしてくれたことです。あとで話を聞いて、服の代金は僕から店長に渡しました。

店長さんのしたことは、まさに仲間のための行動ですね。

お互いを大事に考える職場になれば、スタッフは辞めない。美容師ってやればやるほど腕はよくなるから、お客さんが離れる理由って、技術じゃなくてスタッフがいなくなるせい。なのでスタッフが辞めない環境、仲がいい関係性は会社にとっても大事なんです。

助ける行動は、他の社員にも移ります。自分が困ったときも助けてもらえるって思えるし、自分も仲間を助けようって考えるようになる。

仲がいいと、ハングリーさに欠ける面は?

確かにそういう部分はあるかもしれません。でも「他人よりも自分」というタイプがいると和を乱して、会社全体としてはマイナスだったりしますからね。ガツガツしていなくても、そういう子たちで売上を上げていくのが僕の役割。

いまは僕を含めてスタッフが10人、そのうちスタイリストは4人。どのスタイリストもデビューして2年以内には売上200万円を超えています。なかには、ゼロ顧客から入社して、2年で400万円を超えたスタッフも。僕がプロデュースすれば、みんな売れっ子になる自信があります。


第4章数字よりも「本質」を重視

「無駄を省き、本質を整える。
そうすれば売上は付いてくる。」


とてもスタッフを大切にされていますが、ES(従業員満足度)と高収益であることは両立が難しいとも言われます。リピート率や利益率など、課題は?

よく聞かれるんですが、そういう数字、僕はまったくわからないんです(笑)。リピート率、人件費率、送客数も、どうでもいい。売上も「結果」であって、まずは自分たちが提供しているもの、技術や接客が適切であるかどうかを気にしています。

だから売上が悪いからってスタッフにどうこう話すことはないけれど、お客さんへの対応に関しては「あの瞬間はちょっと違うよね」とか細かく注意します。僕が気にするのはお客さんへの接し方や、SNSをきちんと更新しているかとかの部分。そういう根本があって、数字は後からついてくるもの。人件費率とかを気にしたら、こんなにお給料をあげられない(笑)。

それにスタッフ満足度が高いほうが、売上は高まると思います。飲食チェーン店のワンオペが問題になったとき、その店は売上がすごい落ちたんですよね。お客さんにとってはスタッフが大変だろうが、出てくる料理も払う料金も一緒です。それでも、そんな店には行きたくない、ブラック企業にお金は落としたくないって考えるお客さんが多い証拠。美容師の場合もそう。お客さんも疲れきった人に髪なんて触られたくないですよね。

人件費率など経営者であれば必ず気にする数字はありますが、 あえて気にしない?

もちろん経営の勉強はしましたよ。経営者の友人も多いので、彼らから話を聞いたりもしました。だけど細かく数字ばかり追うのって性に合わない。だから知ってはいるけど無視してます(笑)。数字よりも現場に向き合うことが好きなんですよね。

縮毛矯正も、別にこれだけに特化していくつもりはありません。僕自身が縮毛矯正に興味があって好きだからやっているだけ。そしたらお客さまに喜んでいただけて、多くの方が来店してくださっているのが現状です。

スタッフには「自分がやりたいことをしなさい」と話しています。実際、うちにはサロンワークをしながら外でヘアメイクをしたり、アート活動をしている子もいます。ここの内装やインテリアも、そういうのが好きな子たちに全部任せました。僕は女性が好むインテリアとか全然わからないし。店内の壁に描いてある女の子の絵も、うちのスタッフが描いたんですよ。

お話を聞いていると本当にスタッフがのびのび働ける環境だとわかります。芝原さん自身は若手のころに寝る間も惜しんで練習を重ねたと思いますが、スタッフにも同じことを望んだりは?

みんな僕ほど体力があるわけじゃないし、人によって限界って違う。僕は苦労して遠回りをしてきましたが、同じ苦労をみんなに押し付けたいとは思わない。むしろ僕がこれまでの過程で知った近道を教えて、そちらを歩ませたい。たとえば僕は12時間ビラ配りをしました。でもいまはSNSが発達して、それでモデル募集だってできる。どっちの方法がいいか?SNSに決まってますよね。

僕は「健康的に美容師でいられること」と「本質を整えること」、この2つが大事だとスタッフにはずっと言い続けています。だから本質である技術力は大事にしていますが、とはいえすべての美容技術をみんなが等しく勉強する必要はない。僕はひと通りできるけど、スタッフにそうなることは求めていません。カラーが得意なら、そこを磨いてカラーのスペシャリストになればいい。オールパーパス(※パーマのために髪の毛全体をロッドで平巻きにすること)なんて生涯で10人のお客さんをやるかどうかなのに、学ぶ必要ないですよね?

うちはヘアセットやエクステ、特殊系のパーマはやらないので、そうした技術教育もしません。効率が悪い技術のために勉強時間を割くよりは、最初から「うちはやらない」と断ったほうがいいって考えです。


第5章仲間と共に目指すゴール

「クリアしたものは、つまらない。
見たことのない世界を見たい。」


芝原さんは、「休みがない、給料が低い」といった美容業界の悪しき慣習を打破する経営をされています。業界では常識とされてきたものに、疑問を持ったのはいつから?

それはもう、ずーっとですよ。僕は「美容師」という職は好きだけど、「美容業界」は大っ嫌いですから。手荒れをしようが手袋はするなとか、忙しくてごはんを食べる時間もないとか、そういうのはおかしい。だから、そういう「ねじれ」を取りたいんです。美容業界を変えよう、なんて大げさなことは思わないけど、せめてうちの子たちだけでも「ねじれ」を解消したい。それが僕の大事にしている「健康的に美容師でいる」ってことです。

今後、目指すサロン像は? 

最終的な理想は、いろんなスペシャリストをつくること。ショート、ブリーチ…、そういうスペシャリストのスタッフがいて、お互いのお客さんを紹介できるようにしたいですね。たとえばくせが強くてブリーチが難しいお客さんがいたとしても、仲間にスペシャリストがいたら相談し合って、髪質に応じた薬剤やヘアスタイルを考えることができる。そうしたらお客さんにとっても利益になります。こうして協力するのも、人間関係がよくないとできない。

2019年6月にバーを開業しています。2店舗目が美容室ではないのは珍しいですが、美容室を増やす予定は?

これは最初から決めていることですが、1業種1店舗。美容室は1店舗しかやりません。スタッフを増やすことは考えていますよ、だからゴールは1店舗100名とかの大型店かな。だって店舗を増やすってことは、スタッフがあちこちに分散するわけでしょう。そうしたら僕がみんなと一緒に働けなくなるから、寂しいじゃないですか(笑)。あとは一人ひとりに目が行き届かなくなることが怖い、というのもあります。

いろんな業種を手がける理由は?

バーを始めたのは趣味というか、自分が飲みに行く店を作りたいというのもあって(笑)。自分が行きたいと思えるなら、やる業種は限定しない。その業界に詳しい、とかでは選びません。バーの知識も全然なかったから、料理に関しては経験豊富な料理人を雇って任せています。僕にはひとつ強みがあって、それは周りの人のつながり。料理人や食材の仕入れに関しても、知り合いがつないでくれるんです。

あとバーは「雇用する場を作れる」という考えもありました。たとえば「もっと稼ぎたい」と考えるアシスタントがいたら、バーでバイトをすれば稼げる。うちのサロンは週休2日、月8日の休みがありますから、その休みを使って副業ができます。スタッフにはバーの飲食代を割引にしているので、福利厚生にも役立てられる。

同じように福利厚生の一環として、いまはスタッフみんなでジムに通っているけど、次は自社でジムを経営する予定です。あと大手フランチャイズの飲食店もやってみるつもり。経営本部から店舗へどう情報が伝達されるのかとか、オペレーションの部分を勉強して、自分で飲食店をやる足がかりにしようと。たぶん飽き性なんでしょうね。クリアしたものはつまらない、見たことのない世界が見たいんです。

その先に、想い描いていることは?

スタッフ100人、売上10億という目標はあります。だけど達成時期については急いでいません、10年後くらいには…と思う程度。それよりは、きちんと本質がともなっていることが大事ですから。

事業として儲かるからというよりも、みんなと作り上げていくのが楽しくてこれまでやってきました。だから今後も、みんなで新しい世界を作っていくのが楽しみ。

僕は自分の欲じゃなく、他人のためにしか動けない。こうして取材されて自分がスポットライトを浴びるのも好きじゃないし。それよりも、スタッフのみんなが注目されることのほうが、本気で嬉しいんです。

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